磁気データ消去装置の空芯コイル内にハードディスクをセットし磁界が発生した状態のイメージ図
磁気データ消去は空芯コイルに瞬間的に大きな電流を流すことで、緑色で示した矢印の方向に磁界を発生させます
その磁場のエネルギーにより、ハードディスク(HDD)の磁気データを破壊します
ハードディスクの磁性面は原理的に異方性を持つフェライト磁石やシート磁石に置き換えることができます
ハードディスクのプラッター面の磁性材に記録されたデータそれぞれのN-S向きの記録を、一つのフェライト磁石と等化して考察することができます。
たとえば、フェライト磁石の向きを変え(横置き/立置き)て消去装置にセットすると、その向きにより面内記録と垂直磁気記録を実現することができます
注)保持力、飽和磁力、磁気透磁率といった数値は当然異なります
フェライト磁石やシート磁石の磁気異方性
・フェライト磁石やシート磁石は図のように金属に吸着する(表・裏)方向に磁気異方性(磁化されやすい方向)を持ちます
ハードディスクでよく言われる垂直磁気記録の異方性を持つ磁性材と原理は同じです
磁気異方性はSとNの方向を指定するものではなく、S/Nの方向は着磁して初めて決まります
垂直磁気記録に対する消去の効果
・フェライト磁石の磁気異方性が消去装置の発生磁力と直角になるようにフェライト磁石をセットし、消去を実行すると、元々フェライト磁石が持っていた磁石の効力がなくなり、金属に吸着しなくなります。(消磁)
(磁気異方性の向きに対し直角に磁力を当てた場合、どの方向にも磁化されません)
面内磁気記録に対する消去の効果
・フェライト磁石の磁気異方性を、消去装置の発生磁力と同じ方向になるようセットし、消去を実行すると、もともとフェライト磁石が持っていた磁石の効力はそのままか、フェライト磁石の向きにより磁石のS/Nは反転します。(着磁)
(磁気異方性の向きに磁界を当てた場合、その方向に着磁されます)
磁気異方性(磁石になりやすい向き)に対し水平方向に磁界を発生させると、磁場の方向により、フェライト磁石のSNの方向がそのままか、反対方向に着磁されます。
フェライト磁石を消去装置にかけると強力な力が働き危険です
弊社は特殊な方法でフェライト磁石を弊社製品ERAZERのトレイに固定し実験しています
同様の実験する場合は吸着力の弱いシート磁石での実験をお勧めします
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